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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第16章 温もりは海を越えて


「眠くなった?可愛いね。このまま寝る?」

「このまま寝る。……けど、まだ話したい」

とろんと目を細める千景を画面越しに見て、思わず笑みが零れた。
うつ伏せの状態で話していた千景は、襟から覗く谷間を隠すように顎を腕に乗せている。

ずっと平静を装っているが、下半身は千景の中に入りたいと主張している。
だけど、今の千景に"男"を強く見せたくない。

「千景?」

「んぅ?……ふふ、ゆうたぁ……」

千景は僕がどんな状態かわかっていないから、相当煽ってくる。
自覚なく、無防備な表情、姿を晒す。

欲情していることを隠すように、「かわい」と笑った。
――千景の傍で、千景を守りたい。

枕を背凭れにするようにベッドの上で座り、眠そうな千景を眺める。
ほとんど目を瞑っている千景に声をかけているうちに、返事はなくなった。

「かわい。好きだよ、千景。ごめんね、こんな彼氏で……」

安心したように眠る千景を見つめながら、自身を扱き始める。
徐々に息が上がり、画面の向こうで眠る子の名前を呟いた。

ずっと溢れていた先走りが、粘着質な水音を立てる。
無意識に激しくなっていく手首の動き。

「ッ……千景……っは、ん……くッ!」

吐き出した欲は、ティッシュに染み込んでいった。

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