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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第16章 温もりは海を越えて


大分落ち着き、今日はそのまま寮に戻る。
悟にメッセージを送っておいた。

一度電話を切って食堂に向かう。
途中で悟に呼び止められた。

「千景。指輪なんだけどさ……憂太の事情を知ってる奴には、あんま効果ないと思う」

確かに憂太が海外にいると知っている人なら、憂太の呪力なんて関係ないだろう。
知らない人は憂太の呪力に警戒すると思う。

「うん。でも……私を助けてくれたのは、憂太だよ」

悟は「そうだね」と微笑みながら頭を軽く撫でる。

ご飯を食べ、お風呂などを済ませて部屋に戻った。
憂太からメッセージがきており、"いつでも電話かけてね"と、憂太の声が聞こえてくるようだった。

まだ少し胸がざわつく。
迷わず私は通話ボタンをタップした。

「憂太ぁ……顔見たい」

ビデオ通話にすると、憂太もしてくれる。

「ねぇ千景。それ……その格好、部屋の外でもしてた?」

「え?うん。お風呂から戻ってくる時だけだけど……」

真希や野薔薇以外に会ったのかと聞かれたので、首を振る。
憂太は安心したように表情を和らげ、ベッドに横になったようだ。

どうやら今日は休みにしたらしく、ずっとホテルにいると言っている。

その後ずっと話していると、直哉のことなんて忘れていた。

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