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【文スト】不思議の国の異能少女・陰

第11章 誕生日プレゼント


中也の誕生日パーティーは年々規模が大きくなるな、等と考えながら食事を摂っているアリス。

「相変わらずの人の多さだなー」

「流石兄貴だな」

何時ぞやかのように、立原と話しながら食事をしているアリス。

「毎年この時期になると悩むんだけど、道兄はプレゼントってどうやって決めてるの?」

「直感だな」

「全く参考にならなかった」

しょんぼりしているアリスに、立原が笑う。

「何をプレゼントしたって兄貴なら喜んでくれるだろう?」

「確かにそうだけど」

アリスは自身の首についているネックレスをチラリと見た。
直近の自分の誕生日に貰ったものは、ネックレスと指輪だった。
これに見合うものなんて、他にあるだろうか、と悩みに悩んで、訪れたのは指輪を買った中也御用達の宝飾店。
そこでシンプルなネックレスを買った、はいいものの。


「中也、普段からチョーカー嵌めてるから…」

「あれはどう見てもトレードマークだろ」

「ですよね…ハァ」

まあ、使われなくてもいいか、と溜め息をつくアリス。


「そういや、兄貴のこと呼び捨てするようになったんだな?」

「え?うん。子供っぽいからって事で、私の誕生日を期に」

「へぇー確かに年齢差を感じさせる呼び方だもんな」

「実際にそれくらい年齢差あるからね」

「俺も呼び捨てで呼ぶか?」

「いきなり呼び捨ては失礼にならない?」

「俺は別に構わ「なに話してンだ?」」

突然、現れた本日の主役こと中原中也。
立原は、これデジャブだな、と冷や汗をかく。

「年齢差を感じる呼び方について話してたところだよ」

「何だそりゃ」

そう云うと、中也はアリスを引き寄せて腰に手を回した。

「真逆、立原のこと呼び捨てで呼ぶ気じゃあねえだろうな?」

「そんなわけ無いでしょ」

アッサリと否定するアリスに、立原が安堵の息を吐く。

「兄貴、誕生日おめでとうございます!」

「おう、サンキュ」

これ以上、此処に居たら巻き込まれることを瞬時に悟った立原は、プレゼントを渡したらそそくさと広津達の元へと向かったのだった。


その後ろ姿を見ながら中也はアリスの耳元に顔を寄せる。

「あんま男と2人きりになるなよ」

「!?」


その声の低さに驚きつつも、アリスは素直に頷いた。
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