第11章 誕生日プレゼント
退室していった2人見送り、森が紅葉に話し掛ける。
「にしても酔いが回るのが早すぎないかい?」
「梶井に酔いが回りやすくなる薬を用意させ少量まぜておいたのじゃ」
ワインを口にしながら何事でもない様に紅葉は云った。
「紅葉君も悪いねえ」
「可愛い弟分のためじゃ。何、アリスも素直じゃないところがあるからのう。背中を押してやっただけじゃ」
本当に嫌ならアリスは自分の身は守れることを紅葉は知っているのだ。
窓の外を眺めながら紅葉は小さく笑った。
ーーー
車の中でアリスはすやすやと寝息を立てていた。
このまま眠っていてくれ、と中也は祈りを捧げたが、
「ちゅーやにぃ……あついにょ…」
若干、呂律が回ってない状態のアリスが、寝台についた瞬間、目を覚ましたのだ。
「今、水を持ってきてやるから此処に居ろよ」
「あい」
コクリと頷くアリスを見て、中也は急いで水を取りに行った。
そして、寝室に戻る。
「なっ、手前ッ何してやがる!?」
「ぅ?らってあちゅいから……」
「まて、脱ぐな!大人しく服着てろ!」
「やら!あちゅいの!」
ブラウスをポイと脱ぎ捨てたアリス。
下にキャミソールを着ていたことに中也は少し安堵したが、次はスカートすらも脱ごうとするアリスと攻防を繰り広げていた。
「えへへ〜ちゅやにぃがちかい〜」
「今抱きつくなっ!」
自身の首に手を回して抱き着いてくるアリス。
その身体は、本人が云う通り、熱を帯びていた。
「なんでぇ…ちゅやにぃ…」
抱きつくな、の言葉に反応したのだろう。
アリスは潤んだ瞳を更に潤ませて中也を見上げた。
「やらもん…、キライやら…」
「あー……」
下着姿のアリスに潤んだ瞳で見上げられて、
中也の中で何かが壊れた。
中也は持ってきた水を自身の口に含むと、
「んむっ…、」
アリスに口移しで飲ませた。
大人しく水をコクコクと飲むアリス。
その様子に、中也の理性が傾き、
「んんっ…!んぅ…!」
自身の舌をアリスの舌に絡める。
暫く続け、口を離す中也。力が抜けたアリスが自身に凭れかかってくる。
そして、
「…もっとおみずちょーらい…?」
「っ!」
水を含んで、再び深く口付けた。