【ヒロアカ】名前のない関係の終わらせ方【爆豪勝己】
第8章 6
「――勝手に決めてんじゃねえ!!」
爆豪の怒号が、静かな湖畔に響き渡った。
彼は透の細い肩を掴み、逃げ場を奪うように自分の方へと引き寄せた。
「てめぇは俺を助けたんだろうが。あのクソ野郎ぶち殺して、俺の命を繋いだ。一それのどこがバケモンだ。どこが気持ち悪ぃんだ。
……俺は、あの時のてめーを蔑んでなんかいねえ。」
肩を掴んだ手にぎゅうと力を込める。後悔の滲んだ低い声。
「かっこ悪かったのは俺の方だ。.....守るつもりが守られて、挙句てめぇにあんな真似させて。俺のプライドなんざクソの役にも立たなかった。」
懇願するように下がった金髪が夜風に揺れる。
「.....だから、んなことで俺から逃げんな。二度と。
.....頼むから。」
切なげに絞り出された声には、隠しきれない怯えが孕んでいた。