• テキストサイズ

【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第3章 【伏黒恵】君に響くカンパニュラ**


「が悪いことみたいに、隠し続ける必要もないでしょ」



先生……。

五条先生はいつも軽くて、何を考えてるかよくわからないけど。

私のせいじゃない。
そう言ってもらえた気がして。

泣きそうになる前に、私は急いでノートを開いた。



『恵くん、大丈夫だよ』
『事実だから』



それを見た恵くんの眉間に、浅く皺が寄った。
私はペンを走らせて、虎杖くんと野薔薇ちゃんにノートを向ける。



『軽蔑したよね?』
『嫌だったら、もう無理に一緒にいなくていいから』



その瞬間、野薔薇ちゃんの顔が変わった。



「は?」



怒っているみたいな声。

私はびくっとして、ノートを胸元に引き寄せる。
何か怒らせることを書いてしまっただろうか。


野薔薇ちゃんが、少し乱暴に髪を耳にかけた。



「するわけないでしょ。……そんな話聞かされて、すぐ上手いこと言えるほど、こっちも器用じゃないのよ」

「びっくりしただけ。腹立っただけ。にじゃなくて、をそんな目に遭わせた呪いに」



それから、野薔薇ちゃんはちらりと虎杖くんを見ながら続ける。



「虎杖なんて特級呪物、自分から飲み込んでんのよ。そっちの方が衛生観念どうなってるって話じゃない」

「それは同感」

「ちょっ、伏黒まで。ひどくねー」

「事実だろ」

「それに……が気持ち悪いなら、虎杖はどうなんのよ」



虎杖くんの方を見ると、ぱちりと目が合った。

恵くんを助けるために、虎杖くんは宿儺の指を飲み込んだと聞いている。
でも、私は虎杖くんを怖いとか、嫌だとか思ったことはない。


すると、虎杖くんがぽりぽりと頭をかきながら言った。
/ 166ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp