• テキストサイズ

【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第7章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を離さない**


同じものを選んで。
同じものを好きだと思って。

そんな小さなことが、俺は妙に嬉しかった。


俺と何かが同じだってわかった時にも、こんなふうに笑ってほしい。
そういう顔を、もっと俺の前でしてほしい。



「プレゼント用でお包みしますね」

「お願いします」



手際よくプレゼントが包まれていくのを二人で眺めていると、店員が声をかけてきた。



「喜んでくれるといいですね」

「はい。いつもお世話になってる人の誕生日プレゼントなんです」

「まぁ、そうなんですね」



店員は柔らかく笑いながら、ラッピングされた紙袋をカウンターに置いた。



「ふふ。デートですか?」

「でっ……!」



は目を見開いて、俺と店員を交互に見た。



「ち、違います! これは、その、伏黒くんは同級生で……!」

「え、そうなんですか? 仲が良さそうだったので、てっきり」

「一緒に買い物に来ただけで! ね、伏黒くん!」



こっちに振るなよ。
適当に流せばいいのに、こいつは。


違う、と言えばいい。
ただの買い物だと。


プレゼントを選びに来ただけだと――。









「……そうですね。デートですね」

「伏黒くん!?」



焦るを見て、店員はくすくすと声を漏らした。



「お似合いですよ。お二人」

「~~~~っ!」



は言葉に詰まりながらも、ぺこりと店員に頭を下げて紙袋を受け取る。
そのまま俺の袖を軽く引いた。



「い、行こう、伏黒くん」



店を出てからも、はしばらくこっちを見なかった。
少し歩いたところで、ようやく足を止める。



「……な、なんであんなこと言ったの?」

「あんなこと?」

「デートって……!」

「……ああ」



言われて、自分でも少し考える。
なんでって――。
/ 333ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp