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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第7章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を離さない**


「……っ、ぁ……」



こんなふうになるなんて、知らなかった。

自分の身体なのに。
先生に触れられるまで、こんな場所がこんなにじんじんすることも。
少し撫でられただけで、息が詰まることも。



「……っ、ふ、ぅあ……」



もう一度目を閉じれば、今度は別の記憶が浮かんでくる。


伏黒くんに抱き寄せられた時の腕。
近づいてきた顔。
触れた唇。
そのあと、もっと近くなった身体。



『が好きだ。……俺だけを見ろ』



もう片方の手をパジャマの襟元から滑り込ませて、胸元に触れた。

伏黒くんがしていたように、胸の先を指で摘まんでみる。



「……っん、ぁ……」



ここを伏黒くんが口に含んで。
熱くて、少しざらついた舌が這って、吸い上げられて。



「ふ、ぁ……ぅ……」



目を閉じている間だけは、誰の手なのかわからなくなっていく。

下を撫でる先生の長い指と。
胸を吸い上げる伏黒くんの舌が。

まるで、今ここで同時に触れられているみたいに。


先生だったら。
伏黒くんだったら。

さっきから、そんなことばかり考えて。

指の動きが、次第に早くなっていく。



『』
『』



頭の中で、二人の声が重なる。



「……っ、ぁっ、……ん……」



腰が勝手に跳ねる。
頭の先まで、熱いものが駆け巡っていく。

もう、だめ。



「せんせ……ふしぐろ、くん……っ」



二人の名前を、無意識に呼んでいた。

全身が大きく震えて、足の指先まで力が入った。
甘い波が、何度も身体を通り抜けていく。



「……はぁっ、はぁ……」



目を開けると、見慣れた天井があった。

そこはもう、旅館の部屋じゃない。
いつもの、自分の部屋だった。


先生。
伏黒くん。

二人の顔が、交互に浮かぶ。


どっちを思い出した時の方が苦しくて。
どっちに触れられた時の方が嬉しかったのか。

確かめようとすればするほど。

ますます、わからなくなっていった。
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