第6章 【五条悟】勿忘草の悪魔 Ⅲ**
「あっ、あぁっ、すきっ……大好き、ですっ……あぁあっ!」
私はその肩にしがみついたまま、もう隠すことも忘れて、何度も何度も「好き」と繰り返した。
「……っ、……あー、もう、マジで……っ」
泣きながら『好き』を繰り返す私を、五条さんが痛いくらい強く抱きしめる。
そのまま五条さんに、すがりつくような勢いで唇を塞がれた。
「んっ、ふぁ……っ、んんっ……!」
息をする隙間もないくらい、激しく唾液と舌が絡み合う。
下から打ち付けられる強烈な快感と、息もできないほどの深いキス。
このまま五条さんと一緒に溶けて、どこまでが自分なのかわからなくなってしまいそうだった。
(あ……っ)
下腹部の奥で、弾けるような熱が激しく渦を巻き始める。
今までのとは違う。
すごく、大きな波がくる。
「またっ……おっきいの、くるっ……」
キスの隙間から叫ぶと、五条さんの身体が大きく跳ねた。
私の一番奥深くに、これ以上ないほど力強く突き立てられる。
「ん……っ、一緒にイこっ……!」
「あ、あぁぁあっ……!!」
一番奥に熱くて膨大な精気が、どくどくと勢いよく放たれた。
熱い。
五条さんの全部が、私の中を満たしていく。
さっきまで空っぽだった身体に、今度は一気に精気が流れ込んでくる。
あまりの量に身体が追いつかず、視界がぐらぐらと揺れ始めた。
(だめ、意識……とぶ……っ)
がくっと力が抜けていく私の身体を、五条さんの大きな腕がしっかりと抱きとめた。
荒い息を吐きながら、私の乱れた髪を大きな手が優しく撫でる。
そして、額に、頬に、唇に。
壊れ物を扱うような、ひどく甘いキスが何度も降ってきた。
「――僕も、ずっとが好きだよ」
とろけきった意識の底で。
ずっと欲しかった、大好きな人の声が響く。
(……また、私の夢?)
そんな、都合のいい夢みたいな言葉を最後に。
私は五条さんの温かい腕の中で、ゆっくりと瞼を閉じた。