第6章 【五条悟】勿忘草の悪魔 Ⅲ**
すでにとろとろに濡れる私の入り口に、五条さんの先端が擦り付けられる。
「まあ、大きいほうだと思うから……頑張ってね、」
『頑張って』って何!?
その一言で急に怖くなってきたんですけど!?
割れ目を擦るように動く、硬くて熱い存在感。
それが、どうしようもないくらい現実の出来事だと教えてくれる。
(本当に……本当にするんだ……。五条さんと)
今まで、私がどんなに誘惑しても。
のらりくらりとかわされて、「君じゃ勃たない」とまで言われて。
ずっと、えっちだけはしてくれなかったのに。
どうして今になって、こんな風に私を抱いてくれるんだろう。
(……最後、だから?)
頭の片隅で、ふと冷たい考えがよぎった。
これが終わったら。
他の淫魔たちと同じように、私のことも祓うつもりだから?
だから、最後にこんなに優しくしてくれるのかな。
それでも、いいかもしれない。
もしこの後、五条さんの手で祓われる運命だとしても。
最後くらい、大好きな人とえっちできるなら。
それはそれで、幸せなのかもしれない。
五条さんが、宥めるように私の髪を撫でる。
「挿れるよ」
「……っ、はぃ」
返事と同時に、五条さんが私の中へゆっくりと沈み込んできた。
「あ……っ、ぁっ……!」
みちり、と狭い入り口が容赦なく押し広げられていく。
さっきの指二本とは比べ物にならなかった。
今まで経験したことのない、内側からパンパンに張るような苦しい感覚に、息ができない。
(五条さんが……私の、中に入ってる……っ)
押し広げられる苦しさと戸惑いがある一方で、心はどうしようもないくらい満たされていた。
大好きな五条さんと、こうして繋がっているという実感が、痛みさえも甘いものに変えていく。
「ん……っ、ごじょ、さ……っ」
「……、。動くよ……」
五条さんのものがゆっくり引き抜かれていくと、つられるように腰が揺れた。
「あ……っ、や、っ……」
けれど、完全に抜け切る前に両手で腰を掴まれ、深く突き上げられた。