第6章 【五条悟】勿忘草の悪魔 Ⅲ**
五条さんが私の中から二本の指を引き抜いた。
一緒にとろりとした蜜もこぼれ落ちて太ももを伝っていく。
「……っ、ぁ」
指がなくなって、ぽっかり空いたそこが妙に寂しくて。
もっと五条さんで満たしてほしくて、無意識にきゅうっと疼いた。
指でこんなに気持ちいいんだもん。
五条さんが入ってきたら、一体どうなっちゃうんだろう……っ。
初めてで怖いのに、どこか期待してる自分もいる。
まだぼんやりした頭でそんなことを考えていると、五条さんがズボンのベルトに手をかけた。
カチャリ、とベルトの金具が鳴る。
たったそれだけの音なのに、心臓が口から飛び出しそうになる。
目を逸らさなきゃと思うのに。
これから何が出てくるのか気になって、どうしても五条さんの手元から目を離せない。
ジッパーが下ろされ、下着ごと引き下げられる。
そこから露わになったものに、思わず息を呑んだ。
初めて見る男の人のアレ。
目を逸らすどころか、今度こそ視線が釘付けになってしまった。
ちょっと待って。
(……お、おおきい……っ)
淫魔の研修で『人間の男性の平均的なサイズ』っていう講習動画を見たけど。
あの時の動画で見たものより、明らかに大きくない!?
落ち着け私。
よく考えてみてほしい。
最初の夜、五条さんは私にはっきりと言ったのだ。
『僕、君じゃ勃たないし』
……ってことは。
目の前にある、この規格外のものは。
(た、勃ってない……通常時のサイズってことぉ!?)
そんなバカな。
どう見ても熱を持って、びくびくと脈打っているように見えるのは私の目の錯覚!?
じゃあ、もし。
万が一、五条さんが本気で勃ってしまったら、一体どうなっちゃうの!?
(死んじゃう! 私、真っ二つになる!)
あまりの恐怖と衝撃に言葉を失ってガン見していると、五条さんが呆れたように笑った。
「……なんか、変なこと考えてるでしょ」
「ひゃっ!? ちがっ、違います! ただ、五条さんの……お、大きいなって……!」
「そう? 他のやつがどうかはわかんないけど……」
そう言って、五条さんは私の膝の裏に腕を差し入れ、脚を大きく開かせながら、腰を自分の方へ引き寄せた。