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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第6章 【五条悟】勿忘草の悪魔 Ⅲ**


「聞いてないなら、いいんです」

「ああ……あれ?」



五条さんが、何か思い出したように声を上げる。



「『好き、ごじょさんっ、すきぃっ』って叫んでたやつ?」

「めちゃくちゃ聞いてるじゃないですかぁぁぁぁぁっ!!」

「聞こえるよ。あんな何度も言われたら」

「忘れてください!! 今すぐ!!」

「やだ」

「なんで!?」



恥ずかしい。
恥ずかしすぎて、今度はソファじゃなくてベッドになりたい。

一人でしてるところを見られたのも恥ずかしかったけど、今回はそれ以上だ。


夢だと思って。
あんな風にすがって、好きだなんて言って。


神様。
さっきありがとうって言ったの、撤回してもいいですか。



「ていうかさ」

「……なんですか」

「からの告白、なんで僕が忘れなきゃいけないの?」

「それは……」



だって。
好きでもない人から告白されたって、困るだけでしょう。

五条さんには、ずっと忘れられない大事な人がいる。
私が入り込める場所なんて、きっと最初からない。



「……迷惑、じゃないですか」



やっとのことで、それだけ絞り出した次の瞬間。
頭まで被っていたシーツを引っ張られる。



「わっ……!」

「いつまで隠れてんの」

「だ、だって……」

「続きするよ」

「…………つ、続き?」



五条さんは答えず、ベッドの端で丸まっていた私の腕を掴み、強引に引き寄せる。
バランスを崩した私の身体は、そのまま五条さんの広い胸の中へすっぽりと収まってしまった。



「淫魔は契約者の欲求を満たして、精気をもらうんだよね?」

「……はい」

「じゃあ、満たしてよ」

「……え?」



五条さんの青い瞳が、真っ直ぐ私を見つめる。
ふざけているようには、見えなかった。



「」



名前を呼ばれて、心臓が大きく跳ねる。

















「今度は僕に、をちょうだい」










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