第6章 【五条悟】勿忘草の悪魔 Ⅲ**
「っ――あ、好きっ……ごじょ、さん……きちゃ、う……っ!」
全身がびくびくと大きく跳ねて。
とてつもない快感と精気の波に飲み込まれながら、あっけなく絶頂に達した。
「はぁ……っ、あ……ぁ……っ」
絶頂を迎えたはずなのに、気持ちいい波が全然引いていかない。
むしろ、身体の奥に注ぎ込まれた五条さんの精気が全身に溶け出して、ずっと頭がじんじんと痺れ続けている。
(夢なのに……すごい……)
とろけきった頭でそんなことを思いながら、半分閉じかかった目でぼんやりと下を見る。
私の足の間にいた五条さんが、顔を上げた。
手の甲で、艶っぽく濡れた自分の口元を無造作に拭う。
そんな姿まで色っぽくて、かっこよすぎる。
「……処女なのに、すごいイきっぷりだね」
「~~~~っ!」
信じられないくらい、デリカシーのない言葉。
夢の中でも、五条さんは五条さんだ。
「ご、五条さんが……っ、上手だからです……っ!」
私は抗議のつもりで、宙でへなへなと揺れていた尻尾に力を込め、五条さんの腕をペシッと叩こうとした。
「だいたい、そんな意地悪言うなら、もう――」
パシッ。
「……えっ?」
反撃しようとした私の尻尾は、空中で五条さんの大きな手によってむんずと掴み取られた。
離してもらおうと尻尾を揺らしても、五条さんの手はびくともしない。
あれ……?
夢の五条さんなのに、急に私の思い通りにならなくなった。
なんだかおかしい。
それに。
骨張った指の硬さ。
私の尻尾を握りしめる、強い握力。
そこから伝わってくる、じっとりとした熱い体温。
私の身体の中の息苦しいほど濃い五条さんの精気まで感じる。
夢って、こんなにはっきりと感触があるものだっけ?