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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第5章 【五条悟】勿忘草の悪魔 II**


尻尾はびくっと跳ねたあと、なぜか嬉しそうにふわふわ揺れる。
それどころか、五条さんの指に自分から絡みついていった。


尻尾は私の一部なのに。
私よりずっと、五条さんのそばにいるのが上手い。


(ずるい……)


え、今……私、尻尾にずるいって思った?



「、顔すごいことになってるよ」

「へっ!?」

「も遊んでほしい? ほら、お手」

「私は犬じゃないですっ!! 淫魔です!」



私は繋がれていた手を慌てて引き抜き、毛布を抱きしめるようにして身体を起こした。



「それより! 五条さん、すみません! 私、淫魔失格です!」

「朝から急に反省会?」

「契約者さんと同じベッドで寝てしまいました! マニュアル違反です! 完全に不適切なパーソナルスペースの侵害です!」

「いや、仕方ないでしょ」



五条さんは寝転がったまま、片肘をついた。



「、また気絶したんだから」

「……え」

「僕の精気が美味しすぎたのか、キスの途中でコテッとね」



だから途中から記憶がないんだ。
それなら納得…………って、また気絶したの、私。



「床に転がしとくわけにもいかないでしょ、ね?」



五条さんが尻尾にそう言うと、尻尾がこくこく頷くみたいに上下に揺れた。


私は慌てて尻尾を掴み、五条さんから引き剥がした。
尻尾は不満そうに、先端をふるふると揺らしている。


五条さんはそんな私たちを可笑しそうに眺めながら、上半身を起こした。
白い髪をくしゃりとかき上げ、欠伸をひとつする。



「。支度して」

「……支度?」

「今日は出かけるよ」

「出かけるって、どこに……?」



五条さんは青い瞳を細めて、にっこりと笑った。







「――特別課外活動。に、五条悟について教えてあげる」








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