第3章 【伏黒恵】君に響くカンパニュラ**
俺はわざと指の動きを遅くして、その一番敏感な場所を指の腹でグッと押し込む。
がビクンッと大きく跳ねて、反射的に腰をよじった。
「……動くな。危ないだろ」
腰を支えて、指をさらに奥へ沈み込ませる。
「…………ッ!?」
限界が近いのか、の中がびくびくと脈打ち始めていた。
(……そろそろ、か)
俺は指の動きを一気に速めて、外側の小さな突起にも親指を重ねる。
中と外からの刺激に、の両足の指がきゅっと丸く縮こまった。
「…………ッッ、〜〜ッ!!!」
その瞬間、の身体が大きく跳ねて。
全身が小刻みに痙攣し、はベッドに沈み込んだ。
(……イッた)
涙で濡れた目元のまま、は力の抜けた顔で俺を見上げている。
さっき俺に、『えっち』って書いて抗議してきたくせに。
「……今のお前の方が、すげぇえっちな顔してるぞ」
は一瞬きょとんとしたが、意味を理解したのか、抗議するように俺の腕を叩こうとした。
けれど力が入らず、へなへなと手を落とす。
その反応がまた可愛くて、口元が緩みそうになるが耐える。
(また、怒られるからな……)
ゆっくりと指を引き抜き、の額にキスを落とした。
上体を起こし、ベッド脇のキャビネットへと手を伸ばて、あれを取り出す。
手の中のものを見ると、嫌でも思い出す。
と寿司を食べに行く約束をした時。
それをどこからか聞きつけた五条先生が、ニヤニヤしながら近づいてきた。
『めーぐみ! とデートなんだって?』
そう言って、俺の手に何かを渡してきた。
反射的に受け取ってしまった手の中には、銀色の小さな四角い袋。