第3章 【伏黒恵】君に響くカンパニュラ**
「……痛いか?」
不安になってを覗き込むと、はふるふると首を横に振った。
それでも、未知の感覚に戸惑っているのか、シーツをぎゅっと握りしめている。
「力、抜け。大丈夫だから」
俺は安心させるように額や頬に何度も短いキスを降らしながら、沈め込んだ指を徐々に動かし始めた。
くちゅ、にゅちゅっ……。
抜き差しするたびに、の溢れ出した愛液と指が絡み合い、いやらしい水音が響き渡る。
「…………ッ、っ、……ッ」
少し慣れてきたのか、俺の指が内側を擦るたびに、脚の力が抜けて俺に身体を預けるようになっていた。
「……、もう一本、入れるぞ」
そう言って、俺はの唇を塞いだ。
強張った身体をほどくように、舌を絡ませる。
そのまま中指に添わせて、人差し指も中へと滑り込ませた。
「…………ッッ!!、っ、……ッ!」
指が二本に増えたことで、中がさらにきつく収縮する。
(確か……このあたりだよな)
感覚で探ると、ほかとは違う、少しざらついた感触に触れた。
そこを指の腹で押しながら、擦り上げる。
「…………ッッ!?」
の目が大きく揺れた。
一瞬、自分の身体に何が起きたのか分からないみたいな顔をしている。
(……ここか)
絡めていた舌を離し、に息を継がせる。
はもう恥ずかしがる余裕なんて完全に失っていた。
汗で額に張り付いた髪。
涙で濡れた目元。
力なく開いた唇からは、ひゅっ、はぁっ、と途切れ途切れに吐息が漏れている。
(……こんな、初めてだ……)
いつもの大人しくて真面目なとは、まるで違う。
俺の指だけで、こんなふうに乱れている。
その姿に、どうしようもなく煽られた。