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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第3章 【伏黒恵】君に響くカンパニュラ**


「ま、野薔薇から聞いた時点で、僕もだいぶ面白……じゃなくて、心配してたんだけどね」



先生。
今、絶対に「面白い」って言おうとしたよね。


五条先生が、やれやれというように大袈裟に肩をすくめた。



「恵に聞いても、そっけないしさー。『いつも通りです』『別に何もないです』ばっかりで、ちっとも面白くないの!」




やっぱり、面白がってる……。


野薔薇ちゃんも誤魔化すのをやめて、ビシッと私を指差した。



「あんたたち、あれからよそよそしいっちゃありゃしないのよ! 見てるこっちが息詰まりそうなんだから!」



やっぱり、周りから見ても分かるくらいだったんだ。

自分でも分かっていた。
恵くんとの間に、前みたいな空気が流れていないことくらい。

でも、人に言われると。
それが本当のことみたいに形を持って、胸の奥に落ちてくる。


五条先生が顔の横で両手の指をうねうねと怪しく動かしながら、さらに顔を近づけてきた。



「ほらほら、このGTGに、何があったかぜーんぶ話してごらーん? 僕がバッチリ解決してあげるからさ!」



うーん。
昔から、五条先生がこういうふうに言う時は怪しい。
アドバイスが、だいたい規格外なんだもん。

じり、と一歩後ずさると、五条先生は距離を詰めてきた。
野薔薇ちゃんも、逃がす気のない顔をしている。


このままじゃ、本当に全部聞き出される。

そう思った、その時だった。





「先生ェーーッ!! 釘崎ィーーッ!! ーーーッ!!」



ロータリーの向こうから、ものすごい大声が響き渡った。

全員がびくっとして声のした方へ振り向くと。
そこには、コンビニの袋を握りしめた虎杖くんが、ものすごい勢いでこちらへ猛ダッシュしてくる姿が見えた。


そして、虎杖くんは私たちの前で急ブレーキをかけ、肩で息をしながら叫んだ。















「ふ、伏黒に……っ、彼女、いるーーーッ!!!」







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