• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第27章 開幕のコン・フォルツァ【人外魔境新宿決戦】


 二十を超えるモニターを繋いだ、もはやタワーとも呼べる装置の周りに、各々椅子を持ち寄り、高専メンバーはそこに映される五条と宿儺の戦いを見守っていた。

 ちなみにこれは冥冥の意向により、課金することで自身のスマホを使って観戦することも可能である。

『無下限呪術で絶対不可侵を持つ五条に対し、宿儺は【領域展延】で術式を中和する手を打ってきた……か』

 腕を組んで二人の戦いを分析するメカ丸に、「【領域展延】……」と脹相が小さく呟く。

「メカ丸くんが見せてくれた映像にもあった、渋谷で特級呪霊が五条先生に使った【無下限呪術】対策ですね」

「確かに、五条さんの領域を中和できてる……どういうことだ?」

 五条と宿儺の戦いに乙骨が頷く傍ら、秤が首を傾げた。

 メカ丸は、自分が傀儡を通して見た映像を高専に提出し、彼らに共有した。渋谷駅での五条と特級呪霊の戦いも当然 含まれている。

 秤の疑問に、棒つきキャンディを咥えたまま日下部が口を開いた。

「ウチの【簡易領域】をさらに練り上げた感じだな。術式を付与しない領域を纏うことで、空いた容量に相手の術式を流し込み、中和しているんだ」

「え、日下部さん。できるんですか、【領域展延】」

 あまりに詳しい解説に順平が尋ねると、「なめんな。できるわけねぇだろ」ときっぱりとした答えが返ってくる。

 その隣では、「感覚としては理解できる」と考えながら、日車が画面を見つめていた。

『展延のデメリットとして、生得術式との併用ができないことがある』
「それは宿儺も例外ではないようですね」

『仮に【無下限呪術】を展延以外の手で攻略されることがあれば――負けるよ、五条 悟は』

 “天使”と華の会話に、「つーか」とミニサイズになったパンダが呆れたように割って入る。

「それって、ほぼ術式なしで悟とやり合えてるってことだろ」

 パンダの話を聞かず、星良は“天使”の言った『展延以外の手で攻略される』という言葉に引っかかりを覚えていた。
/ 588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp