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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第24章 グラーヴェに堕ちゆく【浴】


「あなた、悠仁くんに言ったそうじゃない。自分と宿儺を同一で考えるなって。宿儺のやったことは宿儺の罪。あなたが背負うものじゃないわ。それに津美紀も……」

「違う! 僕と悠仁は違う!」

 星良の手を振り払い、星也は拒絶を示す。

「津美紀を殺したのは僕の術式だ。僕が殺したのと変わらない……!」


『――そうだ』


 ゾッと萎縮した空気と共に、宿儺が割って入ってきた。

『伏黒 津美紀を殺したのはオマエの術式――オマエが殺したんだよ……!』

 ゲラゲラゲラッと顔を歪め、宿儺は声を上げて大嗤いする。

「宿儺……!」

 星也を庇うように前に出ようとする星良へ、宿儺が紅い瞳を向けた。

『そして、オマエの術式が最愛の姉を殺す』

 ザンッと詩音が変じた紅い刀を無造作に斬り上げる。

「星良ちゃん……!」

 鋭い痛みが首を駆け抜けた。血飛沫がくっきりと見える。

「星良ちゃん……星良ちゃん……!」

 星也が縋るように伸ばした手に、星良も伸ばした。けれど その指先は届くことなく、刀が胸に突き立てられ、追撃に身体が悲鳴を上げる。

「あ……あぁ……っ!」

 夜色の瞳を揺らす星也に声を掛けようとするも、ヒュッ…と喉から空気が漏れるだけだった。


 ――だめ……意識が……星也と切り離される……!


 星也が頭を抱え、身体を震わせる。

 そして――……。



「――――――……ッ‼︎」



 声にならない悲鳴と共に、星良の意識はその場から追い出された。

* * *

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