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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第24章 グラーヴェに堕ちゆく【浴】


 万から手渡されたモノを受け取り、息を引き取った万を見つめる。そこで不意に、宿儺は振り返った。


「【霊符展開『神雷』――急々如律令】‼︎」


 バチバチッと音を立てて爆ぜる白い雷に、宿儺は反撃を捨てて飛び退く。

 今の攻撃……神霊を降ろした【霊符】か。
 呪霊だけでなく、呪物や呪詛、呪術にすら干渉して浄化する、対【呪い】に特化した攻撃。

 “天使”と似た性質を持っているな。

「津美紀……!」

 距離を取った宿儺に構わず、直衣に似た儀式用の衣を纏った女が万――伏黒 津美紀に駆け寄り、膝をついた。

『神ノ原 星良……⁉︎』

 詩音が驚きの声を上げる。

「詩音、教えて。津美紀が息を引き取って どれくらい経ってる?」

『はぁ? 何の話? もう死んでるわ。どれだけ あなたの【反転術式】の腕がよくても……』

「いいから教えて」

 問いを重ねる星良に怪訝な表情をしながらも、詩音が『さっきよ』と短く答えた。

 今さら何をするつもりか。
 背を向けているため、星良の様子は宿儺から見えない。

 まぁ いい。元より、この後 星良を殺しに行くつもりだったのだ。手間が省けた。
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