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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第24章 グラーヴェに堕ちゆく【浴】



 ――「あなた、もしかして詩音?」


 伏黒 津美紀と、何度か言葉を交わしたことがある。


 ――「私は恵みたいに呪霊は視えないけど、あなたのことは視えるんだね」


 当たり前でしょ。詞織の身体を使ってるんだから。


 ――「呪霊って怖い存在だって思ってたけど、あなたのことはそんな風に感じないの。詞織の大事な人だって、分かってるからかな」


 目に見えるほどの善性。鬱陶しい。
 血の繋がりもないのに、詞織から姉として慕われている存在。


 大嫌いよ、あなたのこと……。


 万に受肉され、変わり果てた津美紀の姿に胸がざわつく。
 でも、それはきっと、詞織が悲しむと感じているから。

 楽しそうに笑う津美紀を思い出し、詩音は無意識に唇を噛んだ。

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