• テキストサイズ

夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第23章 最悪のブレイク【浴/自浄自縛】


 甘井との話を終え、虎杖は建物内へ戻ってきた。そこには呪術界に来て知った顔がほとんどいる。

 その中に伏黒や詞織、順平、乙骨、真希、脹相たちの姿を見つけ、虎杖は一直線で向かった。

「いくつか案がある。星也さんを助ける方法だ」

「僕も……でも……」

「どのみち、宿儺を戦闘不能にまで追い込んでからでないと話にならないんだろ?」

 言い淀む乙骨に真希が言葉を重ねる。

「五条先生も一緒なら……無理な話じゃないよね」

 不安そうな表情をする順平だが、声音に悲観的な響きはない。

「簡単に事が運ぶなんて最初から思ってない。リスクは覚悟の上だ」

「……兄さまを助ける。そしたら、詩音だって戻ってくる。そうだよね」

 あぁ、と伏黒が頷いた。

 そこへ、ドカドカと足音が近づいてくる。

「虎杖(ブラザー)!」

「東堂!」

 東堂 葵の姿に、虎杖は思わず目を丸くした。

「話は聞いている。ブラザー、これを」

「これは?」

 一冊の書物を受け取り、東堂に尋ねる。

「師匠が魂の研究をまとめた記録だ。【死滅回游】が始まった直後に師匠から託された。何かの役に立つかもしれん。あと、何か知ってそうなヤツも呼んでおいた」

 振り返った東堂の視線の先で、「あのさぁ」と煩わしそうに垂水が眉を寄せた。隣には真依の姿もある。
/ 548ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp