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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第23章 最悪のブレイク【浴/自浄自縛】


『なんのつもりだ』

 コガネを眺めながら天元が尋ねてくる。

「意図的にバグを作るのさ。どちらを選んでも、課せられた“永続”は叶わない。コガネはより持続可能な選択をするはずだ。だから、この総則変更は――……通る」

 やがて、コガネが叫んだ。

『泳者による【死滅回游】への総則追加が行われました!』


〈総則〉
13.【死滅回游】への参加を現時点2018年11月18日21時9分をもって打ち切る。


 総則追加に、思わず笑みが溢れてしまう。

「コガネ、さらに総則追加。夏油 傑、神ノ原 星也、氷見 汐梨を除く全泳者の死亡をもって、【死滅回游】は終了する。さもなければ……」

『泳者による【死滅回游】への総則追加が行われました!』


〈総則〉
14.夏油 傑、神ノ原 星也、氷見 汐梨を除く全泳者の死亡をもって、【死滅回游】は終了する。


 脅しが効いたのか、次の総則追加がスムーズに行われる。

『なぜ こんな回りくどい やり方をする? 【死滅回游】を終わらせることが条件なら、この浄界を問答無用で消し去ればよかったじゃないか』

「それでは天元との同化の“慣らし”に使った境界が消えてしまうからね」

『泳者の全滅をわざわざ条件に盛り込む理由は?』

「“縛り”の関係で、私自身が【死滅回游】の終了に疑念を抱いてはいけないんだ」

 話しながら、羂索は天元と鍾乳洞の奥へと進んだ。行き着いた先では、僧服を纏ったミイラが鎮座している。その目元には、瞼が四つ確認できた。それを前に、羂索は「くっくっ」と声を立てて笑う。

「これは宿儺の手土産に持って行くよ。いいね?」

『あぁ。浄界の構成に問題はない』

 感情も感慨もない天元の返事に、それでも羂索の笑いは止まらなかった。

* * *

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