夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第20章 星のイラート【星と油】
「【星の怒り】で君自身は重さを感じないということは、密度が上がっても君自身の強度は上がらない」
手のひらに先ほどと同じ極小の【うずまき】――しくった‼︎
防御体勢を取れない無防備な九十九の腹にもう一撃、【うずまき】の呪力波が放たれる。
「九十九!」
【呪霊操術】で呼び出した呪霊は、重力の術式のインターバルを埋めるためではなく、極小の【うずまき】を紛らすため……!
腹に空いた穴をすぐに塞ごうとするが、その暇を与えないよう羂索が畳みかけてきた。
「こっちだ! “加茂 憲倫”‼︎」
脹相が声を張り上げ、手のひらに血を集め、【刈祓】を形成する。
「脹相」
九十九は静かに呼んだ。
「【呪い】としてのキミはここで死んだ――生きろ」
――今度は“人”として……。
九十九の意図を察したのか。脹相の真下の床が亀甲状に割れた。
「天元⁉︎ なぜ……⁉︎」
未だ羂索の重力の術式の影響で動けない脹相が、そのまま結界の外へ落ちていく。同時に九十九の身体も床に叩きつけられた。
* * *