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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第20章 星のイラート【星と油】


 だが、九十九が血塗れのままこちらへ突っ込み、蹴りを放ってきた。傷を治す意思が感じられない。

 その顔は狂気の笑みを浮かべ、術式回復の前に畳み掛けようという意図が感じられる。

 拳を打ち合い、互いに攻撃と防御を繰り返す中で、九十九の式神が腹に巻きついて動きを封じてくる。

 そこへ鋭い蹴りをモロに喰らうが、さらに追撃を仕掛けようとした九十九が不意に動きを止め、膝を折って血を吐き出した。どうやら限界のようだ。

「虚をついたつもりだろうが、もう少し頭を使ったやり方がいいんじゃないかな」

 身体についた塵を払いながら言うと、九十九が重たく息を吐き出した。

「忘れたか? ……泥くさい方がタイプなんだよ」

 何の話だ、と眉を寄せた瞬間――背後の結界が開く気配を感じる。振り返れば、開いた結界から脹相が【百斂】を作りながらこちらを見据えていた。

 回避行動を取ろうとしたところへ、九十九の式神がまた腹へ絡みつく――と同時に、ズンッと身動きが取れないほどの負荷が身体にかかった。

 ピタリと、両手を揃えた脹相の指先が眼前に突きつけられる。


「――死ね」


 その言葉と共に、【穿血】が放たれた。

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