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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第20章 星のイラート【星と油】


九十九は羂索を見据えた。


 脹相の【超新星】による全方位の攻撃を叩き落とした――あれは“重力”だった。

 羂索は【呪霊操術】と肉体を渡る術式以外にも術式を持っている。それが重力だ。

 すでに情報の割れている【無為転変】を使わないことから、【うずまき】で抽出した術式は一度しか使えないのだろう。

【反転術式】を使える羂索が、一度しか使えない【無為転変】で治癒したとは考えにくい。ならば三つ目の術式を持っている――それが重力(・・)であるという線は外れていないはずだ。

【うずまき】で抽出した術式を複数ストック――はさすがにないよな。
 乙骨のように外付けでもしない限り、脳のメモリがはち切れる。だが、最悪 四つ目の術式くらいはあり得るかもしれない。





 ――……面倒だ……!





 緊迫した空気の中で、二人は揃ってげんなりと顔を顰めた。

 とにかく、と九十九は頭を切り替える。

 計画通り、羂索に領域を展開させ、展開後の術式が使用困難な状態に追い込む。仮に自分が同じ状態に陥ったとしても、【凰輪】がいる分 こちらに分がある。

 計画を確実なものにするために、このまま羂索を削り、できるだけ領域の強度を下げ――……。

「いやいや」

 九十九の思考に羂索が割って入ってくる。

「互いの術式が煙たいのに領域を展開しないのは、領域の押し合いに自信がありませんって言ってるようなもんでしょ」

 羂索が両手の甲を合わせ、指先を絡めた。


 ――【領域展開『胎蔵遍野(たいぞうへんや)』】


 人間の顔がうず高く積まれたおぞましい大樹が顕現する。

 このタイミングで……⁉︎
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