夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第19章 決死のフォコーソ【血と油】
「お前に、弟たちの何が分かる!」
「あぁ、すまない。傷ついたかな? 君たちには期待していただけに、失望が大きいんだ。私にここまで言わせた自分を褒めてやるといい」
脹相は羂索の足を掴む。そのとき、ゾッとイヤな感触がした。そのときには遅く、掴んでいた部分から呪霊が現れ、無数のムカデの集合体に押し流される。そのまま床に叩きつけられた。
「術師の『特級』が何を意味するか知っているかい?」
――単独での国家転覆が可能であること。
「五条 悟は言わずもがな」
乙骨 憂太の底なしの呪力と模倣の術式。
神ノ原 星也の術式の多彩さ。
「そして夏油 傑も、【呪霊操術】で異形の軍隊を持つことができるわけだからね。塵も積もれば……というだろう。低級呪霊も私の呪力で強化し、群を成して指揮に従えば、一級術師相当の君もこうなるわけだ」
はっ、はっ、と浅い呼吸を繰り返しながら、脹相は己の情けなさに唇を振るわせた。