夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第18章 その裏に隠されたインクィエート【未知への供物】
詞織は虎杖や伏黒と細い路地を走っていた。
伏黒は【玉犬】を出しており、匂いを辿って軍人の救出に動く。
「ユージ、なんで あんな言い方したの?」
「ん?」
前方を走る虎杖に詞織がそう言うと、彼は足を止めることなく少し後ろを振り返り、こちらを見た。
――「俺は“オマエら”を信用してない」
「いつものユージなら あんな言い方しないでしょ」
「確かに、らしくなかったな」
詞織の言葉に伏黒も同意を示すと、「そうかな」と顔を前に戻して虎杖が呟く。
「……言ってた内容は別に。“オマエら”っていうのも、“天使”と宿儺のことだろ?」
「それは わたしも分かる。わたしもメグも、ユージと積み重ねてきた時間があるから。でも、華がそう受け取れるとは限らない」
あんな風に言われては、その“オマエら”に自分も含まれていると思っても無理はないだろう。だからこその「不愉快です」だったはず。
「いつものオマエなら、もう少し来栖に気を遣ったろ」
責めるわけでもない伏黒の淡々とした言葉に、奇妙な沈黙が降りた。やがて、虎杖が小さく息を吐き出す。