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【呪術廻戦】誰も知らない

第26章 【五条】永遠のコ


3人で仲良く食堂に入れば、通路のど真ん中で仁王立ちしている脹相がいた。
それを見た瞬間、悠仁は「あっ…」と気まずそうに八重と繋いでいた手を離した。
え、悠仁はそんな感じ?
でも、僕は離さない。
そのまま脹相の前まで進めば、鬼の形相でこちらを睨んでくる。
良い度胸してる。

「五条悟、八重を離せ」

脹相が低くそう唸れば八重が先に手を離そうとしたけど、僕は反対に力を込めてそれをさせない。

「は?なんで?」

鼻で笑いながらそう訊けば、脹相は眉をピクリとあげるも何も答えない。

「てか、お前、八重の何なんだよ?八重の行動、制限する権利あんの?」

脹相の怒りが半歩引いたのを感じる。
あ、これ、イケるな、っていう確信。

「ちなみに僕は八重が今一番気になるコだから、これから一緒に朝飯食いたい。お前にそれ、止める権利ないならどけよ」

脹相の視線が一瞬八重に向いた。
でも、一瞬。
困ったように眉を垂れる八重に何か言うでもなく、一度舌打ちをすると、

「……好きにしろ」

と残し、ズンズンと食堂を出ていった。
何?その中途半端な独占欲。
150年過ごしてもそんのもん?
脹相が出ていったドアをいつまでも見つめている八重の手を引く。

「さ、朝飯朝飯〜っと。八重は何食べる?」

「私は…食べなくても…」

「ダメダメー。朝飯は元気のキホンでしょ。今日もどうせ一日働くんだから食べときなよ」

そう言って八重の分もお皿に取り分けていく。
八重は「あ、それは…」とか「そんなには…」とか言っていて、何が好きかわからなかったから適当に取り分けていったら結構な量になっていた。

「五条先生、八重さん、そんなに食わねーよ」

横で見ていた悠仁もさすがに呆れる量。
食べ切れるだろうかというプレッシャーに八重が顔を強張らせるくらいの量。

「八重さん、無理しないで!食べれなかったから俺が食べるから!」

結局、八重のために取り分けた料理のほとんどは悠仁が食べた。

「八重って少食なんだ?」

「はい。普段から食べないのでそれほど量が入りません」

「ふーん」

これがただの少食じゃないって知らされたのは次の日のことだった。
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