第1章 炎柱は音柱を許さない 【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎】
風呂から上がった煉獄を待っていたのは、湯気の立つ白い飯と、彼の大好物であるさつま芋の味噌汁だった。
「うまい! うまいぞ、!わっしょい!!」
朝から響き渡るその声に、隣で座っていた千寿郎も嬉しそうに目を細めていた。
「よかった。しっかり食べて、体力を戻してくださいね」
「うむ! お前の料理は、体だけでなく魂まで温まる気がする!」
朝食を平らげ、満足げに一息ついた煉獄だったが、その瞼は次第に重そうに落ちてきた。
柱としての激務は、強靭な彼であっても確実に体力を削っていた。
「杏寿郎さん、少し横になってください。お布団を敷いてありますから」
「……そうさせてもらおう。済まないな、。少しだけ……仮眠をとる……」
言い終えるか終えないかのうちに、煉獄は広間に敷かれた布団へ吸い込まれるように倒れ込んだ。
規則正しい寝息が聞こえ始める。
は千寿郎くんと顔を見合わせ、声を殺して笑い合った。
彼女はそっと煉獄の傍らに膝をつくと、はみ出した毛布を丁寧にかけ直すのだった。