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秘密の秘め事【裏夢の短編集】

第1章 炎柱は音柱を許さない 【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎】


朝の光が部屋を白く染める頃、煉獄は三度目の熱い奔流を彼女の最奥へと注ぎ込み、ようやく満足げな吐息を漏らした。

「よし、これで薬も完全に抜けたはずだ! よく頑張ったな、」
「あ……杏寿郎さん……もう、一歩も動けません……っ」

顔を真っ赤にして息を整える彼女の額に優しく口づけを落とすと、煉獄は素早く身支度を整えた。
その瞳には、一人の男としての断固たる決意が宿っていた。

「待っていろ。お前を正式にこの場所から連れ出す」

煉獄はそのまま、京極屋の主人の元へと乗り込んだ。
昨日、無茶苦茶な勢いで乗り込んできた荒くれ者とは違う、威風堂々とした武人の登場に、主人は腰を抜かさんばかりに驚いた。

「な、なんですな、あんたは……。あの娘は、昨日の御仁が預けていった……」
「事情はすべて聞いている! あの女性を今すぐ返してもらおう! 」

煉獄は、懐から取り出した破格の金の包みをドサリと机に叩きつけた。
一般の娘を身請けするには余りある、家一軒が建つほどの金額だった。

「ひっ、こ、これは……! いえ、文句などございません! どうぞ、お連れください、今すぐに!」

主人はその額に目がくらみ、揉み手をして彼女の解放を認めたのだった。
湯屋で身を清められ、ようやく自分の着物に戻ることができただったが、部屋から出ようとした瞬間に膝から崩れ落ちた。

「あっ……きゃっ!?」
「おっと、危ない! やはり無理をさせたようだな」

間一髪で彼女を抱きとめたのは、晴れやかな顔をした煉獄だった。

「ごめんなさい……足腰に、力が入らなくて……。杏寿郎さんが、あんなに激しくするから……っ」
「はっはっは! 済まない! だが、お前があまりに愛おしかったのだから仕方あるまい!」

煉獄は少しも悪びれることなく、彼女を軽々と「お姫様抱っこ」で抱え上げた。

「さあ、帰るぞ、! 我が家へ! 千寿郎も待っている!」
「はい……。杏寿郎さん、ありがとうございます。……大好きです」
「俺もだ! これからは使用人ではなく、俺の妻として支えてくれ!」

吉原の門をくぐり、朝日を浴びながら歩く二人の姿は、誰の目にも幸せな恋人同士にしか見えなかった。
煉獄は腕の中にある確かな重みとぬくもりに、彼はこれまでにない充足感を感じていたのだったーー。

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