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禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】

第7章 潜入捜査官の彼は彼女に助けられる 【名探偵コナン 諸伏景光】


テーブルに並んだのは、湯気を立てる野菜たっぷりのスープ。
格式張った食事と違う家庭的で優しい匂い。

「美味しい……。こんなに温かい食事、いつ以来か分かりません」
「それは良かった。……さて、少し真面目な話をしてもいいかな」

スコッチはスプーンを置き、真剣な眼差しを彼女に向けた。

「俺の名前はスコッチ。……と言っても、これは偽名だ。ある『組織』に潜り込んでいる最中でね。表立って君を連れて歩くことはできない。危険な奴らから目をつけられるわけにはいかないんだ」
「……あなたは、悪い人なんですか?」
「どうだろうな。少なくとも、今は君の味方でいたいと思っている。だから、しばらくはこのセーフハウスから出ないでほしい。窓の外を覗くのも、極力控えてくれ」

彼女は静かに頷いた。
禪院の座敷牢に閉じ込められていた時とは違う。
この不自由は、彼女を守るための「盾」なのだと理解できたから。

「わかりました。私は元々、行く当てもない身ですから。……スコッチさん、私を拾ってくれて、ありがとうございます」
「礼を言うのは、君がもっと笑えるようになってからでいいよ」

スコッチはふっと柔らかく微笑むと、「おかわりはあるからね」と彼女の皿を覗き込んだ。


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