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【呪術廻戦】呪いの嫁入

第20章 神業





都外での任務をサクッと終えて車に戻り、次の任務まで少し仮眠でも取ろうとシートに深く身体を沈み込ませた、その時。

運転席で何やら慌てたように電話を終えた伊地知が、悲鳴に近い大声を上げて僕を振り返った。


「五条さん……!!特級案件です!応援要請が入りました!!」
「はぁ〜??もう15時なんだけど。昼飯も食ってないんですけどーーー」
「すっ、すみません…!!!」


そう謝りつつも、分かっている範囲の詳細がすぐに共有されるからと、慌てて手渡されたタブレット。

文句を言いつつそれを適当に操作していると、伊地知の言う通り、画面にピコンと最新の共有通知が滑り込んできた。



「………は?」



普段、事前に共有される資料なんてパッと見て終わりだ。

余計な情報を見るよりも、自分の"目"の方が遥かに精度が高い。

だからある程度の場所と周辺のマップだけ確認して端末を閉じる。……でも、今日は違う。


「伊地知。派遣されてる術師の欄に、ナマエの名前があるんだけど」
「……ッ、」
「何か聞いてんだろ。どうせバレんだから、早く言えよ」


必然的に低くなった声音で伊地知を問い詰めれば、バックミラー越しに見えた伊地知の顔が、苦虫を噛み潰したように強張った。


「……本日、苧環さん本人から直々に、『現場へ連れていってほしい』との申し出があったようで…」

「はぁ?ナマエはまだ準一級の学生。本人がどう強請ろうと、オマエら補助監督が止めるのが筋ってモンじゃないの?」

「………それが、苧環さんが一級昇級を自ら断った話は、現場の補助監督たちの間でもかなり広まってしまっておりまして……」


「一級が全員出払っていたこともあり、実質一級並みの戦力として現場へ連れて行かれたのだと……」と、伊地知は消え入りそうな小さな声で憶測を付け足した。
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