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【桃源暗鬼】有用と無駄〈無陀野無人〉

第1章 兎に傘


実験が終われば豚小屋のような、鬼が詰め込まれた暗い部屋に放り投げられる。

助けなんて来ない。
そんなことはずっと昔から知っていた。

胸が少し膨らんできた頃から、桃太郎たちの見る目は変わった。
気持ち悪い笑みを浮かべていた。

皮を剥がれ、血を抜かれ…傷口は全て放置だった。

そんな生活が私たちにとって"普通"だった。
その普通が壊れたのは――私の身体が大人とあまり変わらなくなってから。

真っ暗な部屋に光が差す。
重い扉は開かれ、またあの痛みが始まる。
そう思っていた、それが"いつものこと"だから。


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