第1章 兎に傘
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突き刺すような、焼けるような…そんな形容し難い痛みが全身に駆け巡る。
私は"鬼"という生き物で、物心がついた時には既に、"桃太郎"という人たちに飼われていた。
実験と言って、死んでしまうのではという程の痛みを味合わされる。
鬼は怪我をしても治るまでにそれほど時間はかからない。
だから桃太郎たちは麻酔もせず、私の皮膚を剥いだ。
この時は麻酔というものすらも知らなかった。
同じ実験体の鬼から得た僅かな言葉を持って、「痛い」と泣けば、痛みはより一層強くなるだけだった。
見上げれば、冷たくて無機質な幾つもの丸い光が私を照らしていた。
ベッドに拘束されたまま、痛みは続く。永遠に__
私は光が嫌いだった。
恐怖と痛みの始まりを告げるものだったから。
「うっ…うあ……」
「うるさい、喚くな!」
声を発せば痛みが強くなることも、怒声が飛ぶのも知っていた。
それでも、痛みで勝手に声は漏れる。