第2章 傘の内側
シャワーを浴び終わり、服を着ようとしていると、無人さんは先程保健室から持ってきた物をポケットから取り出して差し出してくる。
「下着につけろ」
開き方もつけ方もわからず、無人さんにまた返す。
すると無人さんは私の下着を奪って、白い物を下着に貼り付けた。
「次からは俺が買ってくる。
……覚えたか?」
頷くと、大きな手が髪を撫でて引き寄せる。
髪に触れた唇が、頭皮に熱を移した。
着替えを急かされ服を着ると、繋がれた手に引かれて部屋に戻る。
ベッドに入ろうと離れていく手が指先から離れる時、指を絡めてぎゅっと握った。
そのまま横になり、ベッドサイドで膝をつき、リングを指に戻す無人さんを見つめる。
左手につけようとしたリングを奪い、はめてあげると、優しく笑い、「寝ろ」と急かされる。
「寝ても離さない気だろ」
無人さんが絡めた指に力を込めた。
私も握り返して、真っ黒な瞳をジッと見つめる。
「うん」