第1章 兎に傘
「あ、遊んでません…先生は先生じゃないですか」
今度は確かに眉間に皺が寄った。
「先生って呼び続けたら、もう慰めてやらないぞ」
イケナイことしてるみたいだからと、名前で呼ぶよう強要してくる。
いつも私の身体が火照ると無人さんが楽にしてくれる。
これはイケナイことなのか…気持ちいいから好き。
無人さんに触れてもらえるから好き。
ただそれだけだった。
無人さんは私に触れたいと思ってくれているのだろうか。
私は、触れたい。
お腹を這うように指を滑らせ、下着の中に少し冷たい手が迷いもなく入っていく。
もう何度もした行為、慣れた手つきで割れ目を撫でた。
作戦を立てるのは得意、無人さんが作ったテストは満点を取れる。
でも無人さんは、私たちがしているこの行為がなんなのか、何も教えてくれなかった。