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【桃源暗鬼】有用と無駄〈無陀野無人〉
第1章 兎に傘
「無陀野、せんせ…」
私の上に覆い被さり、見下ろす男。
私が小さい頃からずっと一緒にいた。
私を真っ暗な世界から連れ出してくれた、私の大好きな人。
無表情で冷たい目、それが無陀野無人。
だけど、誰よりも優しくて温かい人。
ほんの少し、眉間に皺が寄ったのに気付いた。
「その呼び方やめろ。名前で呼んでただろ。俺で遊ぶな」
無人さんは私の先生、私の担任。
知能がやっと高校生に追いついた私は、彼が教師をやっている羅刹学園につい先日、入学した。
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