第2章 傘の内側
「ひゃ…!な、いとさ……ふっ、あ…」
静かな熱を宿す瞳が暗闇の中で光っている。
先端から熱くなっていく。
少し目が慣れてきて、無人さんの表情が僅かに瞳に移る。
優しい顔をしていた。
「可愛い…」
「んっ…え?」
無人さん今、可愛いって…。
今まで一度もそんなことを言われたことがなくて、無人さんの辞書にそんな言葉はないと思っていた。
何事もなかったような顔をして、リップ音を立てながら乳首を吸っている。
たまに舌先を尖らせて先端を弾いたり、甘噛みをされる。
その刺激が甘い痺れとなって、全身を駆け巡った。
無人さんの腰を膝に閉じ込めて、自身の性器を押し付けた。
全て無意識だった。
熱くて硬いモノが、いつも無人さんが触ってくれるところに擦れる。
普段は柔らかい場所。
興奮すると硬くなって上を向く。
いつもこんな風にしていたんだろうか。
「ソコも…触って欲しいか?」
「ん…むずむずする……
楽に、してください…」
無人さんは胸に口をつけたまま、下着に指をかけた。
そのまま下ろしていき、結局全て脱がされて、全裸になってしまう。
「無人さんも、脱いでほし…」
「やだ」
片方の口角を上げた無人さんは起き上がって、私の膝裏を持ち広げた。
見られることがこんなに恥ずかしくて、嬉しいなんて…意味がわからない。
無人さんは二段ベッドなのが窮屈そうだった。
身長が高いからか、頭がぶつかりそうになっている。
「挿れない。
今日はまだ__」
笑っていたのに、俯いて眉間に皺を寄せている。
苦しいのかな…。
ゆっくり落ちてきた唇を受け入れて、熱く激しく舌が絡む。
腰からカチャカチャと音が聞こえた。