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【桃源暗鬼】有用と無駄〈無陀野無人〉

第2章 傘の内側


「月、舌出せ」


私の部屋に来るなり、二人でベッドになだれ込んだ。
言われるがままに舌を出すと、無人さんの熱いそれと絡む。
私の舌まで熱くなる。
身体の奥から肌が火照る。

下腹部に違和感があったが、それよりも…この人の全てに応えたいと思った。

唾液までも絡めた舌が離れていく。

胸に触れた指先が、膨らみに沈んだ。


「ここ、触ったことなかったな」


服を捲った無人さんは、指を傷付ける為のリングを外して、ナイトテーブルに置いた。
そのままカーテンを閉めて、暗闇の中、無人さんの指が私の肌を這う。

ホックを外されたブラが浮く。
無人さんの少し冷たい指先が、ブラの下に滑り込んだ。

膨らみを手の平で包み込んで、優しく揉む。
気持ち良さはわからない。
それでもなんだか、心地良かった。


「っ…そこ、へん……」

「変?」

「擽ったい…」


胸を揉みながら指先が乳首を撫でた。
擽ったくて、触れられる度に身体が軽く跳ねた。


「いつも触ってるとこと同じだ。
すぐ悦くなる」


乳首を摘み捏ねる。
刺激を与えられる度に声が漏れそうになる。

暗くてよく見えないけれど、無人さんが笑ったのがわかった。
僅かに柔らかい声が聞こえた。


「聞かせろ」


乳首の先端にぬるっと温かいものが滑った。
無人さんはこの暗闇の中、見えているのだろうか。


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