第2章 傘の内側
部屋に戻り、荷物をまとめて、言われた部屋に移動する。
荷物はあまりない…わけでもないが、元々、物を出しておく性格でもなかったので、まとめるのはすぐに終わった。
無人さんからもらった、私の宝物たち。
服もノートもペンも…何もかも、無人さんがくれた物。
新しい部屋で荷物を置いて、ベッドに座る。
もう少ししたらご飯を食べてお風呂に入って…その後に無人さんが来てくれる。
早く夜にならないかな。
「無人さん、好き…」
もし…もし私があなたにそう言ったら、あなたはどうするの?
ずっと怖くて言えなかった。
きっと無人さんは知っている。私の気持ちを…。
私の好きは――無人さんとセックスしたい"好き"。
さっき教えてもらった。
好きにも色んな意味があって…私の好きは、その"好き"。
私の全てを、無人さんだけに知ってもらいたかった。