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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第46章 秋の香りと想い


「おいおい、僕、そんなに心狭くないんだけど?」
二人の会話に、横から声が割り込んだ
いつの間に来たのか、五条が少し離れたところに立っていた

『あ、悟、お疲れさま…』
五条は軽く手を上げて答える

「え?で、なに? 由布湯、僕も誘ってくれるの?」

わざとらしく両頬に手を当てて照れる仕草を繰り出す
「やだぁ~、由布湯からお誘いなんて、僕、照れちゃうんだけど」
「……五条さん」
遊佐は、呆れたように眼鏡の位置を直した

「いや、メインやなくて、あくまでおまけですよ?」
「えー、ひどくない? せっかく嬉しそうにしてあげたのに」
「嬉しそうというより、気色悪いです」
「辛辣~!」

そのやり取りを見て、紅海がくすくすと笑う
『ふふっ、二人とも仲良しだね』
「どこが?」
五条と遊佐の声が重なった

紅海は、さらに笑った
『えー、息ぴったりなのに』

「紅海ちゃん、それは違うで」
「違う違う、僕と由布湯が仲いいとか、どこ情報?」
二人とも否定しているのに、なぜか息は合っている


紅海は楽しそうに目を細めた
『ふふっ、ほらね?悟と遊佐くんは、仲良くなれると思うって前に言ったでしょ?』

その顔を見て、遊佐も小さく笑う
「まあまぁ、そういうわけで、五条さんも一緒にどうです?」
「んー、どうしよっかなぁ」
五条は顎に手を当て、わざとらしく考え込んだ
「僕、忙しいんだけど?」

「ほな、紅海ちゃんと二人で……」
遊佐が、紅海の背後から肩に手を添える

「はいはい!行く行く、行きます!
いやぁ、由布湯がそこまで僕と飲みたいなんて知らなかったなぁ」
「また、そういうこと言う」

「照れなくていいって」
「……五条さん!」

「はいはい、分かったって」
五条は笑いながら、紅海の方へ顔を向けた
「じゃあ、いこっか?」

『私……いいのかな?』
紅海は、少しだけためらった
監視下におかれている自分が行きたいと言っていいのだろうか
二人に迷惑をかけないだろうか
そんな考えが、いつものように頭をよぎる
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