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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第43章 付添いと弁当



夏油がまた吹き出した
「悟、初っ端から後輩をいじめるなよ」
「いじめてねーよ!ちょっと強くツッこんでるだけ」
「君は雑なんだって」
二人の言い合いをよそに
紅海は笑いながら、灰原に手招きした

『灰原くん、こっちおいで』
「はい!」
すぐに近寄ってくる

七海も一歩遅れてついてくる
紅海は二人を見上げた

『昨日、楽しかった?』
「はい! すごく!」
『そっか、よかったぁ』

七海も小さく頷く
「…昨日は…ありがとうございました」
『ううん』
紅海が嬉しそうに笑う

その様子を見ながら、夏油がぽつりと言った
「……なんだかんだ、紅海が一番先輩を楽しんでるね」
「ね」
硝子が同意する

『えっ、そうかな?』
「朝からずっと一年生の話してるじゃん」
五条が言った

『だって可愛いんだもん』
「はいはい、何度も聞いたって…」

先輩と呼ばれることにも慣れていない時
それでも三人の間には、去年までとは少し違う余裕があった
――自分たちより下の学年がいる
それだけのことが、妙に可笑しくて
少しだけ、嬉しかった
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