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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第43章 付添いと弁当


教室へ戻ると、三人はまだ残っていた

五条は机に足を乗せて雑誌を読んでいる

夏油は窓際で何か書いていた

硝子は机に突っ伏している

紅海が扉を開けると、五条が顔だけを向けた
「遅かったじゃん」
『うん、夜蛾先生に呼ばれてたの』
「何?」
紅海は自分の席に着く
『えっとね……』
少し迷ってから、三人を見る
『一年生を、演習場に連れていって面倒を見てくれって』
五条の手が止まり雑誌を下ろす
「……は?お前が?呪いの演習場に?」
『うん……』

意外だった…というより、少し、引っかかった
あそこはただの練習場じゃない

結界の内側で呪霊が湧く
一年が実力を測るには悪くないが、簡単に放り込めるような場所でもない

夏油が顔を上げた
「夜蛾先生も思い切ったね」
『ね? 私もそう思う』
紅海が困ったように笑う
『しかも、『おまえが適任だ』って言われたんだけど……』
「適任?」
五条が聞き返す
『うん』
「なんで?」
『分かんない』
紅海は本気で困っていた

『私より、硝子の方が何かあった時に対応できるし……』
硝子が顔を上げる
「私、治すだけだよ?戦うのは得意じゃない」
『そうだけど……反転術式を使えるのは強いよ』
紅海は指を折りながら考え始める

『悟なら、何かあってもすぐ片付けられるし』
「当然」
五条が即答する
『傑も、呪霊操術があるから対応できるし……』
「まあ、そうだね」
夏油は否定しなかった

『だから、私じゃなくてもいいと思うんだけど……』

夏油が紅海を見る。
「いや、紅海は、面倒見がいいから」
『……面倒見?』
紅海が自分を指差した

五条が鼻で笑う
「面倒見って言うか、先輩面したいだけかもよ?」

紅海の頬が、ほんの少し膨らむ
「むぅ」
言い返したい

けれど、何と言えばいいのか分からない
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