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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第35章 外出と神社



『アレは!誤解だよ!完全なる誤解!』
紅海は内心で頷いた…
だって、悟はみんなに優しいから…アレは何かの間違え、私の勘違い

「そうかねぇ」
軽く頷いて、浅葱は、おいでと2人を客間に案内する
隣で、紅海の表情をチラリとみる
七海は五条の内容よりも、紅海の慌てようが気になった…

まぁ、どっちでも良いけどと
浅葱は七海に声をかけた

「ほら、ついておいで…神社を案内してあげるよ」

そういえば、神社巡りが趣味だと言ったんだったと、素直に浅葱についていく

古い石灯籠
代々受け継がれてきた結界石

説明を聞きながら、七海は静かに周囲を観察する

長い年月を掛けて積み重ねられた結界術
高専の結界とは性質が違う

術師を育てるための場所ではなく、外から侵入する穢れを拒むための結界
七海は理解した…ここなら確かに安全だ

「気付いたかい…この神社の中じゃ、あの子も少しは肩の力を抜ける」

七海は返事をしなかった
その代わり、道場の方へ目を向ける
紅海が道場で休んでくると言っていたから…

綺麗に毎日掃除をしている…広い畳の上で寝転がる紅海
天井を見上げてぼーっとしている
何も考えなくても良い…ずっと、こんな風にゴロゴロしたいなぁとか思いながら

しばらくして浅葱が七海に声をかける
「少し頼まれてくれるかい?紅海と話がしたくてね…社務所の番」

七海は一瞬だけ眉を上げた
ふぅと息を吐き承諾する
「構いません」
「助かるよ」
浅葱は笑った

そして道場で寝転がっていた紅海は祖母に呼ばれた
ひょいっと、居間の方へ顔を出す
『お祖母ちゃん、どしたの?』

「ほら、ここに座りな」
『うん』

素直にちょこんと座る
『ね?七海は?』
「社務所で番をして貰ってるよ」

『えっ…お客さんに何させてんの』
「2人で話したかったからね」

少し申し訳なくなる

休日なのに…これが本当の時間外労働…
そんなことを考えていると

浅葱が湯呑みを置いた
コトリ…小さな音

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