第2章 II
マリーと美智子と茶会をする。
『ん、これ、この間作ったカップケーキ!』
「えぇ、そうなの!たまたま今朝焼いてて、残ってるから2人と食べようと思って持ってきちゃった」
「この間より上手に焼けてるじゃないの!成長感じるわぁ」
「当然よ、私だもの!」
『食べていい?食べていい?』
待ち切れずにそう聞くとマリーが頷いたので、すぐにかぶりつく。
「んん〜っ、思ったより美味しく焼けてる!!今日はね、中にクリームを少しだけ仕込んでみたのよ!」
「ほんまや!甘くてトロトロで美味しいなぁ」
『私これ好き!!』
「まだあるわよ!沢山食べて!」
…
3人でキャッキャしていたらあっという間に時間がすぎていた。
夕飯を知らせるチャイムが鳴る。
「あれまぁ、もうこんな時間」
「今日はお開きにしましょうか」
『マリー、美智子、今日はありがとう!ご馳走様!』
美智子はまだ少し残って、マリーと話をしたいようだ。
が一人で部屋を出ると、ジャックが部屋の近くで待っていた。
「終わりましたか、さん」
『ジャック!終わったよ!』
駆け寄ると、彼は少し嬉しそうに微笑んだ後、指を絡めてくる。
「今日の夕飯はハンバーグだそうですよ」
『ハンバーグ!私大好き!』
「知っています。私の分も半分分けてあげますね」
『やったー!』
ふと謝必安に呼ばれていたことを思い出す。
『ジャックごめん、先に謝必安のところ行ってもいい?』
いきなり強く手を握られる。
「…何故?」
『この間カップケーキあげたから多分それのお礼って美智子が言ってた…痛いよー!!』
ジャックが顎に少し手を当て、悩む素振りを見せる。
「…私も行きます」
『ジャックも?まぁ多分平気だと思う。一緒に行こ!』
謝必安の部屋に連れて行かれる。
今日のジャックは、なんだか少し様子がおかしい。どこか上の空だ。
ジャックが二人の部屋の扉をノックする。
「なんだ」
中から范無咎が出てくる。
『こんにちは!ねえ范無咎、謝必安いる?今』
「必安は今食堂に飯を取りに行ってる。用があるなら待ってろ」
『わかったー』
そうして、私とジャックは謝必安を待つことになった。