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【第五人格】灰色の世界を抜けて

第2章 II


マリーと美智子と茶会をする。

『ん、これ、この間作ったカップケーキ!』

「えぇ、そうなの!たまたま今朝焼いてて、残ってるから2人と食べようと思って持ってきちゃった」

「この間より上手に焼けてるじゃないの!成長感じるわぁ」

「当然よ、私だもの!」

『食べていい?食べていい?』

待ち切れずにそう聞くとマリーが頷いたので、すぐにかぶりつく。

「んん〜っ、思ったより美味しく焼けてる!!今日はね、中にクリームを少しだけ仕込んでみたのよ!」

「ほんまや!甘くてトロトロで美味しいなぁ」

『私これ好き!!』

「まだあるわよ!沢山食べて!」


…



3人でキャッキャしていたらあっという間に時間がすぎていた。

夕飯を知らせるチャイムが鳴る。

「あれまぁ、もうこんな時間」

「今日はお開きにしましょうか」

『マリー、美智子、今日はありがとう!ご馳走様!』

美智子はまだ少し残って、マリーと話をしたいようだ。


が一人で部屋を出ると、ジャックが部屋の近くで待っていた。

「終わりましたか、さん」

『ジャック!終わったよ!』

駆け寄ると、彼は少し嬉しそうに微笑んだ後、指を絡めてくる。

「今日の夕飯はハンバーグだそうですよ」

『ハンバーグ!私大好き!』

「知っています。私の分も半分分けてあげますね」

『やったー!』

ふと謝必安に呼ばれていたことを思い出す。

『ジャックごめん、先に謝必安のところ行ってもいい?』

いきなり強く手を握られる。

「…何故?」

『この間カップケーキあげたから多分それのお礼って美智子が言ってた…痛いよー!!』

ジャックが顎に少し手を当て、悩む素振りを見せる。

「…私も行きます」

『ジャックも?まぁ多分平気だと思う。一緒に行こ!』

謝必安の部屋に連れて行かれる。

今日のジャックは、なんだか少し様子がおかしい。どこか上の空だ。

ジャックが二人の部屋の扉をノックする。

「なんだ」

中から范無咎が出てくる。

『こんにちは!ねえ范無咎、謝必安いる?今』

「必安は今食堂に飯を取りに行ってる。用があるなら待ってろ」

『わかったー』

そうして、私とジャックは謝必安を待つことになった。
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