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【第五人格】灰色の世界を抜けて

第2章 II


「そういえば、はんとマリーの二人でお茶って珍しいなぁ。なんかあったん?」

美智子に軽く手を握られる。

「本当は私とさんとジョゼフでお茶会する予定だったんだけど、Mr.ジャックとジョゼフが喧嘩したのよ」

「そらまぁ…なんで?」

美智子が不思議そうに首を傾げる。

「ジョゼフがさんに抱きついて、そこを見られて…そういえば、試合の予定だったのにどうしていたのかしら?」

マリーが扉を開け、二人を先に中へ入れる。

「あらぁ、知らんの?サバイバー達の間で感染症が流行って今日から2週間試合は無しになったんよ。多分明日頃手紙来ると思うけど」

「まぁ、そうなの?私は大丈夫だけれど…美智子と、特にさんは気をつけるのよ?」

二人が心配そうな顔で、顔を覗き込んでくる。

『大丈夫だよ!ずっとハンター棟に居るからあまり関係無いけどね』

「それもそうね。…そういえば、さんってサバイバー…よね?一度も試合に出ているのを見た事が無いし、名簿でも見たことがないのだけれど」

『どっちだと思う?』

クッキーを頬張る。

「え、サバイバーやないの?こぉんなにちっちゃくて可愛いのに」

『ふふ、どっちだろうね。いずれわかると思うよ?』

あまり詳しくは答えずに、話を終わらせる。

二人は不思議そうにしているが、あまり深くは踏み込んでこない。

美智子があっ、と言い、の方を向く。

「そういえばはん、白はんが用があるって言っとったよ。渡したいもんあるって言って。後で部屋行ってやってくれる?」

『謝必安が?わかった。なんだろう?』

「多分こないだのカップケーキのお礼やない?」

マリーが思い出したように顔を明るくする。

「この前一緒に焼いたものね!さんに作り方を教えて貰ったカップケーキをグレイスに渡したら、すごく喜んでくれたのよ!」

『それは良かった!…范無咎とはちょくちょく遊んでたけど、謝必安とはあまり話したこと無かったから』

美智子がの耳元に口を寄せる。

「白はん、はんにどう話しかけるかいつも悩んでたから、たまには話しかけたってな」

『え、わかった。普通に話しかけてくれればいいのにな』

「照れ屋さんなんよ」
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