第2章 II
「そういえば、はんとマリーの二人でお茶って珍しいなぁ。なんかあったん?」
美智子に軽く手を握られる。
「本当は私とさんとジョゼフでお茶会する予定だったんだけど、Mr.ジャックとジョゼフが喧嘩したのよ」
「そらまぁ…なんで?」
美智子が不思議そうに首を傾げる。
「ジョゼフがさんに抱きついて、そこを見られて…そういえば、試合の予定だったのにどうしていたのかしら?」
マリーが扉を開け、二人を先に中へ入れる。
「あらぁ、知らんの?サバイバー達の間で感染症が流行って今日から2週間試合は無しになったんよ。多分明日頃手紙来ると思うけど」
「まぁ、そうなの?私は大丈夫だけれど…美智子と、特にさんは気をつけるのよ?」
二人が心配そうな顔で、顔を覗き込んでくる。
『大丈夫だよ!ずっとハンター棟に居るからあまり関係無いけどね』
「それもそうね。…そういえば、さんってサバイバー…よね?一度も試合に出ているのを見た事が無いし、名簿でも見たことがないのだけれど」
『どっちだと思う?』
クッキーを頬張る。
「え、サバイバーやないの?こぉんなにちっちゃくて可愛いのに」
『ふふ、どっちだろうね。いずれわかると思うよ?』
あまり詳しくは答えずに、話を終わらせる。
二人は不思議そうにしているが、あまり深くは踏み込んでこない。
美智子があっ、と言い、の方を向く。
「そういえばはん、白はんが用があるって言っとったよ。渡したいもんあるって言って。後で部屋行ってやってくれる?」
『謝必安が?わかった。なんだろう?』
「多分こないだのカップケーキのお礼やない?」
マリーが思い出したように顔を明るくする。
「この前一緒に焼いたものね!さんに作り方を教えて貰ったカップケーキをグレイスに渡したら、すごく喜んでくれたのよ!」
『それは良かった!…范無咎とはちょくちょく遊んでたけど、謝必安とはあまり話したこと無かったから』
美智子がの耳元に口を寄せる。
「白はん、はんにどう話しかけるかいつも悩んでたから、たまには話しかけたってな」
『え、わかった。普通に話しかけてくれればいいのにな』
「照れ屋さんなんよ」