• テキストサイズ

【第五人格】灰色の世界を抜けて

第2章 II


「さん、私焼き菓子を持ってきたのよ。食べない?」

「、私だって茶菓子を持ってきたんだよ。こっちを食べなよ」

ふたりがを取り合うように、菓子を押し付け合う。

『そ、そんなに食べられないよ…?』

「食べたい方をお食べなさい。お菓子は逃げないわ。
もちろん、私の手作りの焼き菓子を食べるわよね?」

「もちろん、私の茶菓子だよね?。」

ふたりの圧に押される。だが、手作りの焼き菓子とただの茶菓子なら、選ぶものは一択だ。

『マリーの手作りお菓子、もらおうかな?』

ジョゼフが明らかに落胆した様子で肩を落とす。

マリーは優越感に浸りながら、ジョゼフを見ていた。

「さん、食べましょ♡」

『うん!どんなのを焼いたの?』

「フィナンシェと、あとはガトーショコラも作ってきたのよ!」

『わぁ!美味しそう!』

女子二人で盛り上がっているのを横目に、ジョゼフがつまらなそうにお茶を飲む。

マリーはそんなジョゼフを見てニヤリと笑った。

「ジョゼフさんなんてほっといて私とお話しましょう♡」

『…でも、ジョゼフと最初にお茶会の話してたから、ジョゼフとも話したい』

の言葉に、ジョゼフの目が輝いた。

「だよね!私とも話したいよね!」

うん、と言って頷くと、嬉しそうに抱きつかれる。

『ちょ、やめ…』

途端、背後からものすごい音が聞こえる。

恐る恐る振り返ると、ジャックが不機嫌そうに立っていた。

「さん……これはどういうことですか?」
/ 20ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp