第1章 I
食堂に向かう途中、顔見知りの面々と次々にすれ違う。
「おはようございますさん」
『キーガンさん!おはよう!』
「あらぁ、はん、おはよーさんねぇ」
『美智子さん!おはよ!』
「……おはよう」
『あ、バルクさん!いるの珍しいね?おはよう!』
「……君の仔猫ちゃんは随分人気者だね?」
ジョゼフがジャックを肘でつつき、からかうように言う。
「当然です。私のですから。」
静かだが、自信のこもる声でジャックが答える。
だだだ、と駆ける足音と共にドアが勢いよく開く。
「ちゃーん!!おはよう!!!今日ね、今日ね、ホットケーキなんだよ!!」
『ロビー君!!おはよう!!聞いたよ〜!楽しみだね!!アイス乗ってるといいね!』
声が自然と弾んだ。
「うん!僕ね、アイス乗ってたらね、おかわりしちゃうかも!」
『いいね〜!私もおかわりしちゃおうかなっ♪』
「…がロビーと話していると、2人とも随分幼く見えるね」
「そうですね。可愛らしくて、見ていて飽きません」
がロビーに手を引かれ、キッチンに連れて行かれる。
「あ、連れて行かれた。」
「おおかた、アイスをせびりに行ったのでしょうね。」
少し経つと、案の定とロビーがアイスを持ってキッチンから出てきた。
「あ、出てきた。」
「やっぱりアイスを貰ってきたんですね」
ジャックがゆっくりと2人の方向に歩き出す。
「こら、2人とも。ダメでしょうコックを困らせては」
『いーじゃん。食べたいんだもん。ねー?ロビー?』
「そーだよ!食べたいんだもん!」
ジャックがため息をつき、ジョゼフが微笑む。
しばらくして、全員のホットケーキが用意された。
各自席に着き、食べ始める。
「なんか、僕とのホットケーキのアイス多いね!」
『本当だ!やったー!』
「良かったですね。私のアイスもあげますよ」
ジャックがの皿に自身のアイスを移す。
『ジャックは食べないの?』
「朝からアイスクリームは、少し私には重いので。」
『じゃ、遠慮無く貰うねっ!』
ご機嫌にアイスを食べ始める。
ジャックが、そんなを見て微笑んだ。