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【第五人格】灰色の世界を抜けて

第1章 I


食堂に向かう途中、顔見知りの面々と次々にすれ違う。

「おはようございますさん」

『キーガンさん!おはよう!』

「あらぁ、はん、おはよーさんねぇ」

『美智子さん!おはよ!』

「……おはよう」

『あ、バルクさん!いるの珍しいね?おはよう!』


「……君の仔猫ちゃんは随分人気者だね?」

ジョゼフがジャックを肘でつつき、からかうように言う。

「当然です。私のですから。」

静かだが、自信のこもる声でジャックが答える。


だだだ、と駆ける足音と共にドアが勢いよく開く。

「ちゃーん!!おはよう!!!今日ね、今日ね、ホットケーキなんだよ!!」

『ロビー君!!おはよう!!聞いたよ〜!楽しみだね!!アイス乗ってるといいね!』

声が自然と弾んだ。

「うん!僕ね、アイス乗ってたらね、おかわりしちゃうかも!」

『いいね〜!私もおかわりしちゃおうかなっ♪』


「…がロビーと話していると、2人とも随分幼く見えるね」

「そうですね。可愛らしくて、見ていて飽きません」


がロビーに手を引かれ、キッチンに連れて行かれる。


「あ、連れて行かれた。」

「おおかた、アイスをせびりに行ったのでしょうね。」


少し経つと、案の定とロビーがアイスを持ってキッチンから出てきた。


「あ、出てきた。」

「やっぱりアイスを貰ってきたんですね」


ジャックがゆっくりと2人の方向に歩き出す。

「こら、2人とも。ダメでしょうコックを困らせては」

『いーじゃん。食べたいんだもん。ねー?ロビー?』

「そーだよ!食べたいんだもん!」


ジャックがため息をつき、ジョゼフが微笑む。

しばらくして、全員のホットケーキが用意された。


各自席に着き、食べ始める。

「なんか、僕とのホットケーキのアイス多いね!」

『本当だ!やったー!』

「良かったですね。私のアイスもあげますよ」


ジャックがの皿に自身のアイスを移す。

『ジャックは食べないの?』

「朝からアイスクリームは、少し私には重いので。」

『じゃ、遠慮無く貰うねっ!』

ご機嫌にアイスを食べ始める。



ジャックが、そんなを見て微笑んだ。
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