ぐうたらの私が異世界で帽子屋(マッドハッター)になる
第23章 第二十三話
「あはははは、酔っちゃったー!」
「しっかりしてください…。お水飲みますか?」
ユラくんに背負われて、私は部屋に戻ってきていた。
部屋は真っ暗で、シオはレイニーさんの部屋(上の階)に泊っているようだ。
「ユラくん優しくて好き!」
私は思いっきり首に抱き着くと、ユラくんはバランスを崩して、その場に崩れ落ちる。
「そのセリフ、シラフの時に言っていただけますか?」
ユラくんはそう言って、水を差し出した。
「うふふふふ…」
私は笑いながらお水を一気に飲む。
「もう、シオさんにそんな姿見せられません。よかったです、レイニーさんのところで」
「普段は飲まないもーん」
と言ってウィンク&ピースする。←めんどくさい酔っ払い
「もう私の前以外で飲まないでください。禁止です。禁酒です」
「えーなんで?」
「ダメなものはダメ」
そして、ユラくんはそのままお姫様だっこしてベッドに降ろしてくれた。
「ありがとう…ううう、優しいねぇ」
「次は泣かないでください!」
「いーかーなーいーでー!」
私が腰に絡みつくと、
「どうしたらいいんですか!?」
ユラくんは困惑して立ち尽くす。
「…寝るまでここにいて」
腰に絡みついたまま私は言うと、
「いいですよ。どうしたんですか?急に甘えて」
私の頭をクシャっとしてベッドに寝かしてくれた。
「絶対だな、絶対だぞ」
「…もう禁酒です」
そう言ってユラくんは声を出して笑った。